地方議員との交流

地方議員の“介護と地域”活動報告

2026年1月活動報告

  • ●山名かなこ杉並区議・対面インタビュー

  参加者-前田・石橋・三橋各世話人/2026年1月15日
 
〈杉並区議会の現状と取り組み〉
▼私は専門がジェンダー問題なので、今はその課題に集中している。現在、昨年の「アクション”介護と地域”」シンポジウムへの登壇をきっかけに、介護についての学びや問題意識を深めている。杉並区議会で介護問題に積極的に取り組んでいる議員は、同じ会派に所属している生活者ネットの奥田雅子さん、他に共産党のくすやま美紀さん、立憲の松本ひろみつさん。昨年の定例区議会では、奥田区議より介護事業所が人手不足や収入の問題で施設を維持できなくなっている実情が訴えられた。
 
▼杉並区では今の区長体制になってから介護問題に限らずケアにも力を入れている。例えば、訪問介護事業には物価高騰対策として予算をつけ補填している。ケアマネさんの研修費も杉並区が50%から100%まで補助している。ほかにも「チームオレンジ」という認知症支援サポーターづくりや「認知症カフェ」に取り組んでいる。
 
▼私が所属している「シスターフット杉並」は女性だけ五人の会派で、介護問題に積極的なのは奥田雅子区議。同じ会派の奥山たえこ区議は、特に高齢者の貧困対策について取り組みを続けていて、高円寺を拠点に食料配布などを実施している。他の区議は「気候変動」や「教育」などがテーマだ。介護問題は若手の区議にはピンとこない。ポイントは、私の場合なら「女性」という視点から介護問題を考えていくこと。女性問題に関心のある区議や若者はたくさんいるし、女性と介護との接点をアピールできれば、取り組みは広がるだろう。「介護は女性の担当」とされてきた現実や経験を伝えられれば、女性は自分事として考えるようになる。昨今排外主義的な風潮が広まる中で、介護問題は外国人労働者問題でもある。私としては、どこかのタイミングで社会的視点から「介護」というテーマを区議会で訴えたいと考えている。
 
〈杉並区議会への提案と杉並区への調査依頼〉
▼「アクション”介護”と”地域”」から話のあった杉並区と杉並区議会への働きかけに取り組むことは可能だろう。「介護問題」についての提案や、杉並区にある介護施設に関する調査依頼などについて検討してみたい。今年の5月の後半から6月にかけて開催予定の定例区議会で取り組むのはどうか。質問項目がまだ決まっていないので、ご協力できると思う。現在、介護問題で喫緊の課題が何なのか、また杉並区に対して何を提案し要望したらいいのかなど協議をさせていただき、質問項目や提案内容を決定したい。そのための協議を、4月あたりに設定していただければと思う。例えば先のシンポジウムで保坂世田谷区長が指摘していた区の施設への介護職員の派遣費用問題などが杉並区ではどうなのかといった実態調査などが考えられるだろう。
 
▼区議会への介護に関する質問は、「女性」という視点も同じだが全世代の問題としてまた社会問題として考えていく内容にしたい。高齢者や終末期を迎えつつある皆さんにとって大切な社会的課題として提言できればと思う。できれば、若い人たちにも何かハッと気づいてもらえるような、そんな質疑にできればと思う。
 
 
川畑よしとも・中央区議(れいわ)との面談
2026/1/8 山川・二木面談
区議一期目
<経歴>明大在学中にギランバレー症候群で車椅子生活。病気が治って復学し、卒後に産業技術大学に行き、オーダーメイドの車椅子の会社を立ち上げ、デイサービス3施設経営経験、ケアマネージャー資格取得。社会福祉・介護保険制度の問題解決のために区議に。
 
・中央区は人口増で財政が豊か(10年前の10万人から19万人に379億円)
介護予算も制度も先進的なことはやらないが、国の制度に少し遅れて実施している
・おとしより介護応援手当
在宅で介護を受ける、要介護3以上、寝たきり認知症の人には月額2万円を支給
・在宅寝たきり高齢者介護者慰労事業
要介護2以上の寝たきりや認知症を在宅介護している家族に、マッサージ券、食事券、旅行券のいずれかを1年3万円支給
・ただし、昨年、特養で起きた誤嚥事故に議会は「問題なし」でA評価。理由は非公開で隠蔽・閉鎖性がある。
・財政が豊かだからどんぶり勘定の事業。日本橋中学の建て替えに230億円、隅田川テラス創設に218億円。
・福祉や介護に積極的に予算を回さない(区政のドン・吉田副区長6期20年以上の闇。区長は海苔の山本山社長で政治は副区長に任せっぱなし)。
・「アクション”介護と地域”」とは密な連絡を取りたい(昨年の下北沢シンポに参加)
・カスタム車椅子の会社を経営(工場を山川世話人と見学)。高性能電動車椅子は200万円(ただし9割は自治体から補助)。れいわの舩後議員の車椅子の一部設計。
                                                                     

 
 
北区 佐藤司区議面談  2026/1/24
杉村、二木各世話人
 
▼北区の区立特養3施設の改修費100億円の課題工事問題追及中。
本来、北区の年間の修繕予算は平均11億円。
・ところが特養の「大規模改修」になると修繕ではなく投機的経費になって
予算は青天井になるというおかしなことが。

・北区は一つの特養の改修費に30~40億円かけて改修。配管や配線、ダクト、数百万円の空調機10台、洗面やトイレ、とにかく全て。
中野区の特養改修費の空調は6000万円なのに北区は7億円

・北区の業者が談合の可能性あり。ところが、議会や役人は、「大規模改修」だから仕方ない。「工事業者に失礼だ」「証拠がないのに失礼なこと言うな!」「嘘を言って区民を陥れるな」と反論。
区議全員が賛成、反対するのはいつも佐藤一人。
公明党議員が議会で私を、ナチス・ドイツ宣伝部長だったヨーセフ・ケッヘルスに例えて、「嘘も100回言えば真実になる」と侮辱。
・住民監査請求を準備、市民オンブズマンも計画。いずれもカネがかかる
北区は、要支援者の介護報酬が23区で最も低い自治体。
税金の使い方が間違っている。

 
▼「アクション”介護と地域”」
・関係する地方議員と交流して、介護問題、介護施設の運営・経費について意見交換したい。
 
 
 
千葉市議・匿名 面談記録(荒岡世話人、1/16、11:30~12:30)
 
1.「介護」が集票に繋がらず、政策課題にならない理由について
・決して票に繋がらない課題だとは思わないが、①介護制度は本来、国政に属すること、②千葉市では目立った介護困難事例がないことーが介護が政策課題にならない理由ではないか。
 
2.千葉市で政策課題にならない理由について
・今のところ、低賃金などを理由にした人手不足が目立っていない。房総半島の南部では、ヘルパーが賃金の高い東京など他地域に流出することが問題になっていると聞くが、千葉市では、そうした事態は起きていない。
・介護施設の不足感もないし、訪問介護事業所の倒産例もない。
 
3.介護関連の課題について
・市の施設に対する介護職員の派遣期限が終わるたびに人材派遣会社に高額の紹介料を支払っていることが問題になっている(荒岡から、世田谷区の対策を紹介)。この問題に限らず、そうした事例を紹介して欲しい。千葉市議会でも取り上げたい。
・個人的には、狭く捉えた介護の範囲を超えた課題に取り組んでいる。例えば、①一人暮らしや障害のある方々のゴミ出し問題(自分の提案が若葉区で試行中)、②成年後見人問題=高齢者の金銭管理問題、③要介護の方などの通院、外出時など付き添いサービスの改善など。
・介護に限らず、市民の暮らしを便利にする他にもいろいろあるはずの先進的な事例を教えて欲しい。
以上
 
 

地方議員の“介護と地域”活動報告

2023年12月活動報告

   佐藤司(東京都北区議会議員)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   小坂和輝(東京都中央区議会議員)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

    渡辺伸明 (神奈川県大和市議会議員)

 

東京都北区区議会議員 佐藤司さん
 
▼区政での活動
・区議会で「減額認証者」問題を取り上げた。これは低所得高齢者が減額を申請した場合、介護保険料が安くなる制度。しかし、北区ではほとんど周知されておらず、昨年はわずか35人。9日間での申請では期間が短い。練馬区100人、板橋区200人、足立区400人に比べて圧倒的に少ない。
・北区には「財政調整基金」という貯金が約200億円、介護保険給付準備基金が約31億円あるので、そこから出すべきだ、と発言したが、「健康福祉委員会」「本会議」での採決は共産党と佐藤以外は否定。この問題で陳情した都営住宅に住むおばあちゃんは「愛がないんだね」と嘆いていた。
・介護事業所もやっているので介護報酬の低さは身に染みている。全国の半数以上の事業所が赤字。特に北区は他の区に比べて、要支援の訪問や通所サービスの介護報酬が低い。「来年度の要支援報酬を上げるように」と区長に要望している。
▼特別養護老人ホーム
・北区では来年後に定員150人の特養「王子みずほ」の計画がある。特養はすでに11ある。新設するなら入居費用が安い多床室を作ってくれと言っている。
▼「アクション”介護と地域”」で地方議員をつないで欲しい。
 
 
東京都中央区区議会議員 小坂和輝(小児科医)さん
 
▼高齢者が住みやすい街に
・中央区の歩道と車道の横断歩道の段差が2センチある。車椅子やベビーカーにはきつい。区は「目の不自由な方には重要な境界を示す段差だからできない」っていうのですが、目の不自由な方用に黄色のブロックを置けばいい。バリアフリーの街作り、出歩きたくなる仕掛けが必要なんです。
・もう一つ災害時に避難問題。重度の障害者や、ご高齢の方は要災害時避難行動要支援者。その方々の避難計画を作れって国は言っている。しかし、これは努力義務なので、区は努力してますって言う。そうじゃなくて、防災訓練などの災害時の備えが全くできてないんです。中央区には災害の時に避難させければいけない人が8000人いる。この方々をいかに避難させるか、誰が助けに入るかというところのちゃんと制度を作らなあかん。この辺はねちねちと予算決算特別委員会でどれだけ進みましたかというのを聞いています。
 
 
大和市市会議員 渡辺伸明さん 
 
・策定中の第9期高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画について一般質問あり。
・具体的な質問項目は以下の通り、
1)市の総合事業の取組について
 ①9期計画における総合事業の現状と課題
 ②総合事業の受け皿である協議体設立の現状と今後の取組:11地区のうち現在は6地区、もうじき1地区増、他地区でも積極的に働きかけていくとの答弁。
 ③通所型サービスBの活動拠点数と今後の展開:拠点数は3だが、発掘・支援について調査研究するとの答弁。
2)介護サービスの既存施設、事業所の有効活用について
 ①9期計画における介護サービス基盤整備の方向性:遅れている8期計画分は進めるが、9期では特養は建設せず、現在の入居率は93%と答弁。
 ②有効活用のための市による空室把握・案内、事業者による取組み状況:事業者間では情報交換して調整している例もあると答弁。  
 ③施設への入所・入居する高齢・低所得者への現在の補助制度 
3)介護人材確保のための取組と今後の展開(級地で介護報酬が決まり、大和は5級地であるため周囲に比べて低く介護人材が逃げていく。級地は経済力で決まる。)
4)ロボット、」ICTなどテクノロジー活用への現在の取組と今後の展開
5)地域共生のため様々の主体の活用、連携、役割分担などの進め方  

2023年4月統一地方選推薦当選者(9名)

2023年4月28日

 (神奈川県横浜市議会議員)

    (東京都世田谷区長)

 (神奈川県平塚市議会議員)

 (神奈川県藤沢市議会議員)

     (東京都中央区議会議員)

   (東京都北区議会議員)

  (千葉県市川市議会議員)

 (神奈川県大和市議会議員)

 (東京都杉並区議会議員)
 

 

ご報告(推薦候補 選挙結果)

2023年4月28日

   荻原 隆宏さん 横浜市議に当選
 

   保坂 展人さん 世田谷区長に当選 
 

      柳田 あゆ さん 藤沢市議に当選
 

 

      佐藤 司さん 北区議に当選
 

今年4月の統一地方選の前、友人のノンフィクション作家の前田和男さん(76)らと任意団体「アクション“介護と地域”」を立ち上げ、同年代の仲間ら十数人が参加した。 統一選では東京、千葉、神奈川など12人の市・区議選の候補者と東京の保坂展人・世田谷区長に推薦状を出し、9人が当選した。 推薦した議員には「介護と地域」をテーマに地方議会で積極的に質疑してもらい、介護事業者や職員を支援していく。議員ネットワークを通じて情報を共有し、課題解決に向けたアクション・プログラムをつくることなどが目標だ。 「知り合いの国会議員たちに制度の問題点を聞いても、よく知らなかった。国会議員はあまりあてにならない」 今年7月に都内でシンポジウムを開き、保坂区長と4人の地方議員が各地の取り組みを発表した。
 
小さく生んで大きく育てようと、今般の統一地方選にむけ、本会に身近な皆様にご案内をしたところ、13人の方に推薦をうけていただき、以下の結果となりました。

荻原隆宏さん、横浜市議、前半戦で当選
保坂展人さん、世田谷区長 当選
江口友子さん、平塚市第2位当選
柳田あゆさん、藤沢市第2位当選
小坂和輝さん、中央区3当選
佐藤司さん、北区、中位当選
野口淳さん、千葉県市川市、中位当選
渡辺伸明さん、神奈川県大和市、下位当選
和賀井哲代さん、豊島区、20票弱で、次点惜敗
桜井夏来さん、武蔵野市、次次点惜敗
たたら正さん、香川県坂出市、落選
小林かやこさん、杉並区 次点
山名かなこさん、杉並区 当選

当選した方にはお祝いを申し上げると共に、当選が叶わなかった方には捲土重来をお祈りします。今後は、以下のアクションを展望しておりますので、いずれの方にも、引き続きご参加とご協力をお願いいたします。
1 本会の推薦を受けていただいた方たちと賛同人で集まりをもち、今後の展開について意見交換を行う(オンライン併用)​
2、全国の地方議員にむけて、全国ネットワークを呼びかける。
3 その一環として、同僚の地方議員にたいして「介護と地域」についてアンケートを実施、マスコミに発信し、当該問題の社会化をはかる。
4 ネットワーク議員は、当該地方議会で「介護と地域」に関わる質疑を積極的に行ない、当該テーマの発信と浸透につとめる。また彼らの質疑や発信にたいしてアクション“介護と地域”応援団は情報提供などの支援を行なう。
5 上記ネットワークをつうじて、介護と地域に関する情報の交換・共有を行ない、そのなかから、介護に関わる「アクションプログラム」を策定する。
6 同上「アクションプログラム」を世代を超えた国民共通の課題として掲げ、地方議会で条例化・制度化し、さらには国レベルでの法制化・制度化をめざす。

     
  2023年4月28日
「アクション“介護と地域”」(事務局長 前田和男)
  

2023年に推薦・応援した地方議員

2023年4月9日(前半選投票)4月23日(後半戦投票)

    佐藤 司さんへの推薦状

 保坂 展人さんへの推薦状
 小坂 和輝さんへの推薦状
推薦候補一覧
候補者名     選挙区         所属・経歴        関連サイト
佐藤 司       東京都北区       れいわ、新人                  LinkIcon コチラ
多田 羅正      香川県坂出市      無所属、新人       
小坂 和輝                 東京都中央区         小児科医、無所属、現職    LinkIcon コチラ
柳田 あゆ      神奈川県藤沢市議    立憲、新人                   LinkIcon コチラ
江口 とも子             神奈川県平塚市議     無所属、現職         LinkIcon コチラ
我賀井 哲代     東京都豊島区議     無所属。現職         LinkIcon コチラ
桜井 夏来                 東京都武蔵野市議     無所属、現職         LinkIcon コチラ
小林 かつこ     東京都杉並区議      無所属、新人        LinkIcon コチラ
渡辺 伸明      神奈川県大和市                    LinkIcon コチラ
保坂 展人      東京都世田谷区長                   LinkIcon コチラ
山名 かなこ     東京都杉並区議     れいわ、新人         LinkIcon コチラ
萩原 隆宏      神奈川県横浜市議    立憲、現職、当選       LinkIcon コチラ